4.1. エミュレータデバッグ

エミュレータで実行は、以下の流れで行います。

  1. エミュレータの作成
  2. デバッグの構成設定
  3. 実行
  4. デバッグ

エミュレータの作成は最初に1度だけ行います。

1. エミュレータの作成

エミュレータで実行するためには、まずエミュレータ(Android仮想デバイス)の作成を行います。 作成するには、eclipse のツールバーにある、[Android 仮想デバイス・マネージャー](携帯マーク)をクリックします。


すると、Android 仮想デバイスマネージャー のダイアログが表示されます。
新しくエミュレータを作成するので、[新規] ボタンをクリックします。


すると新規 Android 仮想デバイスの作成 画面が表示されるので以下のように設定し、[OK] をクリックします。 (その他の設定は、デフォルトとします。)

  • AVD 名 : android_4_2
  • 装置 : Nexus S
  • ターゲット : Android 4.2.2 - API Level 17

AVD 作成時の設定について
上記では、装置でデフォルトで用意してある Nexus S を選択しましたが、 画面解像度、カメラの有無、メモリの設定などを 設定して独自の仮想デバイスを作成することができます。
とりあえずは、デフォルトの設定でよいと思いますが、いろいろ設定を変更可能ということだけ覚えておいてください。


作成した仮想デバイスが Android 仮想デバイスマネージャー 画面に表示されていれば、OKです。

2. デバッグの構成

次にプロジェクトで作成したアプリを実行するための、デバッグの構成を設定します。
eclipse のツールバーにある、デバッグボタンの [▼] をクリックし、[デバッグの構成] を選択します。


すると、デバッグ構成ダイアログが表示されるので、[Android アプリケーション] を選択し、[新規の起動構成] ボタンをクリックします。


そして、名前に "SplitTheCost" と入力し、[Android] タブのプロジェクトの参照ボタンをクリックし、[SplitTheCost] を選択します。


次に [ターゲット] タブで、AVD 名 [Android_4_2] にチェックをいれ、[適用] ボタンをクリックします。

ここまで設定したら、デバッグの構成は終わりです。

3. 実行

上記の最後の画面で、[デバッグ] をボタンをクリックし、デバッグの実行を開始します。
これでエミュレータが起動し、作成したプロジェクトのアプリが起動します。
(エミュレータが起動するまで結構時間がかかります。。。)

4. デバッグ方法

これでデバッグを開始した状態になっていますので、試しにブレークポイントを設定して確認してみます。
(次からはデバッグボタンを押すだけでエミュレータが起動し、デバッグ状態になります。)



ブレークポイントの設定は、ソースを開いた状態で左側の部分をダブルクリックします。すると図のようなマークが表示されます。


エミュレータで人数に "4"、金額に "10000" と入力し、計算ボタンを押します。


すると先ほど設定したブレークポイントでブレークした状態で、デバッグ画面が表示されます。


ステップ実行等をする場合、下のアイコンをクリックします。


またその左にある [変数] タブでは、変数の情報を確認することをできます。

今回はそのまま継続して実行するので、デバッグタブの右側にある [再開] ボタンをクリックします。

エミュレータ画面に戻り、結果の部分が表示されていることを確認します。


確認できたのでデバッグを終了します。
デバッグの終了は先ほどの [再開] ボタンの右側にある [終了] ボタンをクリックします。

これでエミュレータでのデバッグの説明は終わりです。



次は・・・
次は、実機でのデバッグ方法について説明します。
4.2. 実機デバッグ